電子部品実装基板 評価試験治具のコストダウン
【簡易治具によるコストダウン事例】
弊社がこれまでに対応させていただいたお客様で、簡易治具を活用することによりスピードアップ・コストダウンに成功した事例をご紹介します。
電子部品実装基板の評価試験を行う電気検査治具を必要とされていました。
お客様が所有されておりますエヤープレス装置(測定ポイントに立てられたプローブピン治具に基板を押し当てる為の装置)治具の製作を考えておられましたが、予算 及び 納期が厳しい状況でありました。
エヤープレス装着治具
テストポイントが少なく(10POINT~30POINT)テストポイントの位置関係も細かいものでは無い状況でしたので、簡易治具をお勧めいたしました。
簡易治具
この簡易治具は 被検査基板を軽く手で押し下げて、テストポイントプローブの導通を確保するもので、手際よく作業が進められる事で、高評価をいただいております。
今回の場合、基板セット段取り時間が10秒~15秒(通常プレス装置仕様時)必要でしたところを、簡易治具使用により3秒~5秒に短縮する事が可能になり、作業効率UPに繋がる結果を得られました。
又、通常プレス装置装着治具は材料代等の関係で、最低価格でも10万~20万円前後必要となりますが、簡易治具ですと、5万~7万円程度ですので、当初1台の治具で対応される予定でしたが、2台製作して更なるスピードアップを実現される事ができました。
この簡易治具は プリント配線板のガーバーデータとテストポイント位置指示をご提供いただけましたら、設計製作が開始できます。
簡易治具の特徴はコストダウンにありますが、テストポイント位置の高さが違う場合(プローブを当てる高さ位置が異なる)でも、臨機応変に対応することができるところにあります。
実装部品の接触部の高さが 0㎜~50㎜程度 違う部分でも別加工品を取り付ける事により同時接触が可能です。
昨今の実装電子部品は多種多様の為、プローブの当て方にも特殊性が求められる場合がありますので、上記のような対応も必要となります。
又、被検査基板の設計変更等で、検査ポイント位置が変わっても、治具の改造が比較的容易であり、仮に改造不可の場合で治具作替えとなっても、最小限のコストにおさえる事となります。
以上、使用目的に応じて、簡易治具→ハンドプレス治具→エヤープレス治具と使い分けることにより、コストダウン 及び 作業効率UPに繋がると考えております。
(参考)ハンドプレス治具
テストポイントからつなぎ込む測定器も特注品を含めまして設計・製作が可能です。
(抵抗測定、インダクタンス測定、アナログデータ計測装置、GPIBインターフェイスを使用した各種検査装置 等)
【事業内容】 各種検査治具 設計 製作
【検査対象品】 タッチパネル関係
プリント配線板、プリント基板ユニット、電子部品、電子部品材料
ワイヤーハーネス 他
【検査方式】 手動式、自動式(マイコン制御、Windowsパソコン制御)
【主な製作実績】 タッチパネル検査用 多点抵抗測定器
導電膜シート 抵抗値誤差検査機
基板ユニット ファンクションテスタ
検査プローブ接続式 導通、断線テスタ
半導体検査用バーイン基板
検査ポイント切換え用スイッチボックス
ワイヤーハーネスコネクタ検査治具
専用検査プローブ、治具 製作多数
電子部品モジュールの機能検査機
電池内部抵抗チェッカー
低電流・低電圧導通チェッカー
多チャンネルアナログデータ計測装置
GPIBインターフェイス測定器を使用した各種検査装置
【基本方針】 部品の共通化、汎用部品の使用によって、より低コストの
検査装置のご提供を目指しております
【代表】 高嶋健二